親指シフトって?
「親指シフト」という入力法をご存じですか?
わたしは、速記会社に採用されてから、
この入力法に切りかえました。
担当者の方に勧められたことがきっかけですが、
以前から存在を知っていて、
高速入力が可能になる、ということで、かなり興味を持っていました。
入力速度が上がらないことに、ずいぶん悩んでいたのです。
入力に時間がかかってしまうと、
調べ物や校正に時間をかけられなくなってしまいます。
納期のある仕事ですから、
入力が早ければ早いほど、そのほかの作業も効率よく時間配分できるわけです。
親指シフト入力は、
1ストロークで1文字の入力が可能になります。
例えば「か」と入力するとき、
ローマ字入力だと、「k」のキーのあとに「a」のキーで、2ストロークになります。
「し」と入力するときには、
「s」のキーのあとに「i」のキー、
2つもキーをたたかなければなりません。
ところが、かな入力方式だと、
「か」と入力するなら「か」のキー、
「し」と入力するなら「し」のキー、それぞれ1つずつで済むのです。
では、一般的なかな入力と親指シフト入力は何が違うのか・・・。
かな入力は、キーボードのキーが4列にわたって配列されているので、
指の動作範囲が広くなります。
親指シフト入力では、キー配列が3列しかありません。
そのぶん、ホームポジションから手をずらさずに入力できます。
なので、正確でかつ高速入力が可能と言われているのです。
親指シフトの最大の特徴は、「親指シフトキー」。
ホームポジションに手を置いたときに、
ちょうど両方の手の親指の当たる位置にシフトキーがあって、
文字によっては、親指とほかの指を同時に打鍵して入力します。
ちょうど、ピアノの和音を弾くような感じ。
「に」を入力するときには、右手親指と右手人差し指を同時に。
「れ」を入力するときには、左手親指と左手人差し指を同時に。
「ぐ」を入力するときには、左手親指と右手中指を同時に。
「だ」を入力するときには、右手親指と左手中指を同時に。
「か」は、左手薬指だけ。
「ん」は、右手小指だけ。
それぞれ、1ストロークで1文字入力できます。
打鍵数が少なくてすむので、速く、そして負担が少なく入力できるわけです。
なので、
なんと、「日本語を指でしゃべる入力法」とも呼ばれてます。
チャットで、しゃべるようにスラスラと入力する人がいたら、
もしかすると、親指な人なのかもしれないですね^^
親指シフトをマスターする
以前から興味のあった高速入力法、親指シフト。
登録先の会社の勧めで、ローマ字入力から切りかえることになりました。
といっても、
ローマ字入力でさえ、やっとマスターしたところなのに、
また違う入力を覚えるのは容易なことではありません。
わたしは、ほんとうに運良く、会社の勧めということでしたので、
研修期間をいただくことができました。
親指シフト練習用のソフトも支給してくださいました。
そして、練習用に、親指シフト仕様の古いOASYSワープロ機も貸与してくださいました。
入力法を切りかえるには、至れり尽くせりの環境をいただくことができたのです。
OASYSワープロ機には、親指シフト入力を覚えるためのプログラムも入っていて、
1分間に何字入力できて、ミスは何%だったかというような、テストもできるようになっていました。
会社の担当者の方からは、
「そのプログラムを使って、1分間で100字、ミス2~3%で打てるようになったら連絡をください」
とのメールをいただいていて、
だいたい1カ月ぐらいを目途に、ということだったので、
もう必死。ひたすら練習しました。
同業者で、すでに親指シフトに転向された先輩には、
「1カ月でなんて、ムリ!」
と言われましたが、
がんばりぬいて、3週間でそのテストをクリアできるように。
さっそく担当者の方へ連絡をして、
そこからやっと、少しずつお仕事をいただけるようになりました。
実は、この「1分間に100字」という入力テスト、
漢字変換は含まれていません。
ひたすら、ひらがなを入力するんです。
だから、3週間でこんなノルマを達成できたわけですが、
実際のお仕事ではもちろん漢字変換しなければなりません。
とてもじゃないけど、「1分間に100文字」なんて打てませんでした。
高速入力をマスターしたといっても、
キーボードを見ずにブラインドタッチがなんとかできる、という程度。
「1週間かけて、30分間の録音を起こす」、
そんな仕事しかできません。
それに合わせて、担当者の方は仕事を選んでわたしに送ってくださいました。
ほんとうにいい会社にめぐり逢えたと今でも思います。
そんな環境をつくっていただけたからこそ、
この入力法をマスターできたのかもしれないです。
でも、実際には、
ローマ字入力で仕事をしながら、親指シフト入力に切りかえた人もわりといます。
この入力法をマスターするのは、そんなに難しいことではない、という話も聞きます。
現在のわたしは、
親指シフト入力も、ローマ字入力も、両方できます。
けれど、
仕事のときにはやっぱり親指シフト入力。
速さも、労力も、間違いなく変わったと思っています。
親指シフトの実際
親指シフト入力に切り替えた結果、
わたしの入力速度はずいぷんとスピードアップしました。
チャレンジして、ほんとうによかったと思っています。
高速入力のカナメとも言える、単語登録がしやすいのもメリットです。
「ゃ」「ゅ」「ょ」なども使って登録できます。
また、わたしのようにバックスペースキーをしょっちゅう使う方にぴったりのメリット!
それは、右手小指のポジション(ローマ字のLのキーのとなりのとなり)に
バックスペースキーがあることです。
ローマ字入力でも、同じ右手小指のポジションにパックスペースがありますが、
ホームポジションというよりは、ひょいっと指をのばさないと届かない位置にあるので、
使いづらいですよね。
ミスタッチの修正は、それこそ素早いほうがいいに決まっています。
ホームポジションから手をずらさずにパックスペースキーが入力できるのは、
ほんとうに便利です^^
さて、
わたしの使っている親指シフトキーボードです。
富士通 FMV-KB231 という型で、USB接続で使用するものです。
けれど、現在は生産終了になってしまいました。
これから購入する方は、
親指シフトキーボード【PS/2接続(WEB型名:FMV-KB613)】
をおススメします。
わたしが持っているものと同じように、テンキーがついています。
お値段的には、決して安いものではありません。
でも、親指シフト入力に切り替えて、本気で高速入力を目指すなら、
こういった専門のキーボードのほうがいいと思います。
もちろん、ローマ字入力にも切り替えできます。
なので、我が家のように、子どもがローマ字入力しかできなくたって、
ちゃんと共用できます。
もっと詳しく親指シフト入力のことをお知りになりたい方は、
NICOLA 日本語入力コンソーシアム へどうぞ。
親指シフト入力体験コーナーがあったり、
ソフトウェアの紹介も充実しています。
いろいろと勉強になると思います。
親指シフト入力のデメリットは、
とにかく普及していないというところにあると思います。
でも、一般的なキーボードで、ソフトを使って親指シフト入力することも可能です。
広く知られている「親指ひゅんQ」や、
富士通の日本語入力ソフト Japanist 2003(WEB型名:B298C0818) などを使って、
疑似親指シフトキーボードをつくることができるので、
まずは実際に試してみるといいと思います。
高速入力できるまでには、
それなりに時間と努力が必要ですが、
「しゃべるように入力できる」ってすごいことですよね。
ほかにも、親指シフト関連商品をお探しなら、
在宅主婦 生活のたのしみのショッピング へどうぞ










