在宅ワークって?
在宅ワークって、どんなものをイメージしますか?
好きな時間にらくらくお小遣い稼ぎ とか、
ずっとおうちにいられて、のんびりお仕事 とか、
子どもがいても、自分のペースでできるからいいな とか。
逆に・・・・・・
悪徳商法に引っかかりそうで怖い とか、
パソコンができないと無理 とか、
仕事をみつけるのが大変そう とか。
期待もあるけれど、不安もいっぱい ではないですか?
わたしも、在宅ワークでテープ起こしを始める前、いろいろなことを連想していました。
「おうちで、好きな時間に、パソコンを使ってお仕事をする」
ちょっとおしゃれだし♪ ほんとにいいよな~と思いました。
でも、一体どうしたらその仕事にありつけるのか全くわからない。
限られた一部の才能ある人だけができるものなんじゃないかとさえ思っていました。
ところが、今のわたしはなんとか仕事にありついて、なんとか地道に収入を得ています。
ほんと、地道に、地道に・・・・・・。
最初のイメージのような、「らくらく」でも「のんびりお仕事」でもないけれど、
悪徳商法ではない、まっとうなお仕事はちゃんとありました。
パソコンをさわったこともなかったわたしが、今ではキーボードを連打!して仕事をしています。
意志あるところに道は開ける!
ただし・・・・・・。
結構大変です。好きじゃないと続かないと思われます。
正直、外でパートで働いたほうがいいかもしれないよ、って思うときいっぱいあります。
だけど、わたしはテープ起こしの仕事が好きだし、なによりも、やっぱりおうちが好きなので、
今もこつこつと続けているんです。
テープ起こしって?
わたしは今、在宅ワークでテープ起こしのお仕事をしています。
どんなお仕事かというと、
インタビューや講演会、会議など、
さまざまな分野で録音された音声を文章に書き起こし、原稿を作成します。
昔は手書きで原稿用紙に書き起こしていたようですが、
今はパソコンのワープロソフトで入力するのがほとんどです。
え? 簡単な感じがしますか? 実はこれが、もぅ、こつこつ、こつこつ、地道な作業です。
ただ単に聞こえたままを入力すればいいわけではなく、
用字・用例に沿った表記の使い分け や、
依頼者側の要望に沿った文体に仕上げていきます。
録音が聞き取りづらい場合は、何度も何度も粘り強く聞き直します。
内容が複数の話者による場合は、聞き分けを求められたり、
専門的な内容の場合は、
インターネットや文献などで徹底的に調べ上げるような作業も伴います。
「呼び方」は
テープ起こし のほかに
テープリライト
テープライティング
反訳
トランスクライブ
パソコン速記 などがあります。
「録音媒体」は
カセットテープ のほかに
ビデオテープ
CD・MD・DVD
ICレコーダー(音声ファイル) などがあります。
「用字・用例に沿った表記の使い分け」というのは
例えば、
「このようけんにかかわるよさんについては、あすのかいぎで、りつあんのしゅしをふまえた・・・・・・」
と聞こえたとします。
これを、漢字を含めた文章にすると、
「この要件に関わる予算については、明日の会議で、立案の主旨を踏まえた・・・・・・」
というのが一般的じゃないかと思います。
でも、自治体などの議事録では、
「この要件にかかわる予算については、あすの会議で、立案の趣旨を踏まえた・・・・・・」
となったりします。
使用している漢字やひらがなの使い分けに違いがあるのがわかると思います。
↑の場合の「要件」という言葉は、「用件」と表記するのは間違いです。
ほかに、
止める や 停める は 「とめる」 という表記
代わる や 替わる は 「かわる」 という表記で統一したりします。
また、
「「セロハンテープではる」の はる は 「貼る」 ではなくて 「張る」 と表記したりもします。
そういった細かな決まり事がたくさんあるのです。
そして、その決まり事は、依頼者によってさまざまだったりします。
1つの文章の中で表記にばらつきが生ずることのないように、
使用する表記辞書が指定されたり、
企業などによっては、用字・用例集というのが作成してあって、
それに沿って原稿を作成したりします。
「依頼者側の要望に沿った文体に仕上げる」というのは
聞こえた発言を一語一句漏らさずに起こすことを、
「逐語記録」とか「素起こし」といったりします。
それに対して、文章の体裁を整えて読みやすくすることを、
一般的に「整文」と呼んだりしています。
整文の代表的なものに 「ケバ取り」 があります。
ケバ というのは、
「あ~」 とか 「えー」なんていう、あまり意味のない口癖のような語句をいいます。
有名な方の例でいうと、田中角栄さんの「まあ~そのぉー」っていうやつですね。
長嶋監督でいえば「いわゆるですねぇ」とか。
そういうものを取り除いてしまってすっきりとした文章にすることを ケバ取り というのです。
ほかには、 「ですます調」に整えたり、「である調」に直したり。
ケースによっては、何百字以内にまとめてほしいといった要望や、
小見出しをつけたりして、編集といった分野にまでかかわることだってあります。
どうですか? けっこう大変そうでしょう。
原稿作成には、当然、締め切りがありますから、
限られた時間の中で、依頼者の要望に応えるように最大限がんばらなくっちゃいけません。
それには、パソコンの入力スピードが必要だし、文章力、センスも求められます。
知らない言葉はまず聞き取れないので、語彙力だってなくちゃだめです。
でも、でも、やっぱり魅力的な仕事なんです。
いろんな分野の、さまざまな人の話が聞けるのって、楽しい!
録音が聞き取りづらくて、何度も何度も聞き直して、
やっと、「あ、何て言ってるかわかったっ♪」っていう瞬間はたまらないし!
専門分野の難しい内容で、ネットでいろいろ調べているうちに、
知識が増えて世界が広がったりする!
なので、かなり大変な仕事でも、やめられないのです。
テープ起こしの収入は?
テープ起こしのお仕事で得られる収入、
気になるところだと思います。
これって、まさにピンからキリまで。
受注形態によってさまざまです。
現在わたしは、速記会社の在宅スタッフとしてこの仕事をしていますが、
正直なところ、労力に見合った収入とは思っていません。
もうかるお仕事だとは言えないと思います。
やっぱり、末端の下請として仕事を受けている立場では、
受注単価が低くなるのは仕方のないこと。
でも、その分、きちんと仕事をこなしていれば、
コンスタントに仕事が入ります。
ほどよい加減で受注できれば、月に5万円から8万円ぐらい。
ちょっとがんばって仕事をこなせば、ひと月10万円を超えるときもあります。
一般的な内職とくらべると、いい収入だとは思います。
ただ、大もとの会社も、毎月同じ量だけ受注しているわけではありませんから、
たくさん仕事をしたくても、そんなに量が回ってこない月もあります。
逆に、たくさん仕事が回ってくる月は、かなり忙しい。
一日8時間労働じゃすまないときだってしばしば。
それでひと月10万円を超えるか超えないかですから、
決して、ラクしてもうかるお仕事だとは言えないと思います。
あくまで、わたしの場合はですけれど。
ホームページなどから直接仕事を受注している場合は、
うまくいけば、うんと収入はよくなります。
旦那さまの扶養範囲を超えてしまうぐらい。
いいクライアントにめぐり逢えて、コンスタントに受注できれば、
かなりやりがいのある収入に結びつくと思います。
だけど、そうなるまでが厳しい。
ホームページを立ち上げれば、だれでもどんどん依頼が来るわけでは決してありません。
自分でがんばって営業活動して、宣伝とかもしないといけない。
がんばって宣伝しているつもりでも、ちーとも反応がないことだってあります。
毎月決まった量の仕事が来るわけではないし、
ちょっと気を抜くと、せっかくつかまえたクライアントがよそへ行ってしまうことだってあります。
中間マージンはもちろんとられませんから、
テープ起こしの会社のスタッフとして、下請で仕事をしているより単価はずっといいですが、
受注も、納品も、請求も、トラブル対処も、
ぜーーんぶ自分でこなさなければなりませんから、受注量だって限界があります。
結論。
どんなお仕事だってそうだと思いますが、
がんばらないと、いい収入にはなりません。
もし、お外で働くことで気分転換ができて、やりがいを感じるなら、
パートをみつけて働くほうが、たぶんコンスタントに稼げると思います。
それでも、おうちが大好きなわたしにとって、
在宅で仕事ができるメリットは大きい。
そして、この仕事が好き。
忙しく〆切りに追われていると、
いっそ外に働きに出ようと思うことしょっちゅうありますが、
いろんなことを差し引いて考えると、
わたしは結局このお仕事を選んでしまうんです ^^
きっかけ
テープ起こしという仕事に出会ったのは、今から7年ぐらい前。
下の子が生まれて半年たったころ。
当時、わたしは、スープの冷めない距離にある、夫の実家の洋品店の手伝いをしていました。
でも、実家のその洋品店を近いうちにたたむという話が出て、
わたしは本格的に次の仕事を探さなくてはいけなくなりました。
上の子が保育園に通っていたので、
わたしが仕事を辞めてしまうと、子どもも保育園に通えなくなってしまうからです。
子どもが通っていた保育園は、
豊かな自然に囲まれた、とても評判のいい保育園でした。
下の子も同じ保育園に通わせたいし、
お店をほんとうにたたんでしまうのはまだ1年ぐらい先らしい。
まだ時間があるから、ゆっくり次の仕事を探そう・・・。
ある日、ふらっと本屋さんに立ち寄ったとき。
雑誌をいくつか手にとってパラパラとめくっているうちに、
いろいろな職種の紹介とそれに関するスクールの案内といった内容の雑誌を見つけました。
そこで初めて テープ起こし という仕事を知ったんです。
とても魅力的なお仕事だと思いました。
おうちでできる仕事。
収入もわりといい(らしい)。
あこがれのマスコミ関係。
おうちにいながらにして、いろいろなインタビューや講演会などを聞くことができて、
なおかつ、収入が得られる^^
しかも、今はまだ人材が足りなくて引く手あまたと書いてある。
ワタシ、国語の成績ずっとよかったしな~♪♪
なんだかもう、単純に、これだーーっ!と思いました。
すぐにその雑誌を買って帰りましたが、1つ問題点があることに気がついたのです。
「わたしもこの仕事で収入を得ています!」的な現役の方々の写真がいくつか載っていたのですが、
どれもみなパソコンとともに映っていました。
どうやらパソコンが使えないのは致命傷らしい・・・・・・。
それでも、わたしは、この仕事をモノにする!と心に決めてしまったんです。









